無くしたものと
過ぎたことを
元にもどしたいと願うのは
今が悲しいからではなく
もうその場所に戻れないと思うから
今いる場所から逃げ出したい衝動と
何処に帰りたいのか分からない不安
帰る場所などないのかも知れないし
何が必要なのかもわからない
私は
何処にいるべきなのだろう
私は
いつ羽ばたけばいいのだろう
涙をながすこともなく
籠の鳥は
ただ鳴くことしかできない
何処に帰りたいのか分からない不安
帰る場所などないのかも知れないし
何が必要なのかもわからない
私は
何処にいるべきなのだろう
私は
いつ羽ばたけばいいのだろう
涙をながすこともなく
籠の鳥は
ただ鳴くことしかできない
もう薬はいらないだろう
きっと目ざめないのだから
幸せだとも 不幸だとも 何も思わないのだから
私には大切な人も 大切に思ってくれる人も いるとは思う
ほんの少し
それでも私には何も想えないのだ
その瞬間では、ありがとう、嬉しいよ、助かるよ、
そしてたくさんの幸せをもらえる
がんばろうと思う
この人がいてよかったと思う
今 この布団の中で思うのは
そういう全てが 現実か夢かわからないということ
多分あの人は眠っていて またある人は仕事をしている
ある人は何もしていないかもしれないし
みんな幸せかもしれないし
幸せについて考えてなどいないかもしれない
私には友がいる
それでも独りになると私には友がいなくなる
私は私に問う あなたは何をしたいの?
私は答える 眠りたいの
私は言う やらなくちゃいけないことは?
私は耳を塞ぐ 明日でもいいじゃない
私は知っている 目覚めないことを
私はあきらめる
そしてアベマリアをかける
深い眠りの世界に私は行くだろう
もし 目覚めてしまったら
もし 眠りの世界から抜け出してしまったら
私は絶望するだろう
私は私に絶望するだろう
誰にも会いたくなくて
ひとりになりたくもなくて
誰といてもひとりな気がして
ひとりでいるとどこかに帰りたくて
誰かに必要とされたくて
誰かを必要としていて
進む目的も
留まる理由も
何も見えなくて
早く朝になればいいのに と
雨があがればいいのに と
全てにおいて
私を満たすものなどない気がする
自分の存在などどこにもない気がする
いつか還る
その場所は
遠く
海の向こう
空の先
愛あふれて
心満ちて
全てを受け入れるだろう
傷ついた心も
あなた自身も
僕たちは何処に向かっているんだろう?
この道は何処へつづいているんだろう?
歩いても 歩いても 歩いても
360度 答えはなく
ただ 空を見上げるばかり
僕たちは何故歩いているんだろう?
僕たちは何故生きているんだろう?
すれ違う人が 答えを知るはずもなく
ただ 雲を追うばかり
答えは何処にあるのだろう?
空は青く
雲は白く
ただ僕たちの前には道がある
ただそれだけのこと
たいしたことではないのかもしれない
答えはなくとも
僕たちは歩くのだから
答えはなくとも
僕たちは生きるのだから
何も考えないで
朝起きたら歯を磨く
何も考えないで
会社に行って仕事をし
何も考えないで
お昼になれば昼食をとる
何も考えないで
愛想笑いをして
何も考えないで
仕事を終えて電車に乗る
何も考えないで
帰り道のスーパーにより
少し迷って
夕食の材料を買う
何も考えないで
夕ご飯を食べ
何も考えないで
お風呂に入る
何も考えなかった一日の終わりに
明日も生きようかどうしようかと考える
複雑で奇妙な私達は
ジンを飲んで笑い
肩を寄せて歩く
いくつも
いくつもの
感情が溢れて
いっしょくたになって
流されて
曖昧で微妙なままの私達は
夜桜が散る闇に
ひっそりと泣くことしかできない
たくさんの人がいて
たくさんの出会いがあって
それでも 今 私はひとりだと思う
たくさんの思いがあって
たくさんの愛がどこかにあっても
今、私はひとりでいる
そのことに気づいて寂しくなったり
誰かに寄り添ったりしたくなっても
それでも 私はひとりでいる
弱くて
弱くて
ひとりにしないで、と暗闇に泣き叫んでも
誰がいるわけでもなく
私は強く ひとりで立ち向かうしかない
私は強く ひとりで生きるしかない
ひとりでいることに疲れてはいない
ひとりでいることに慣れてはいない
鏡の中のしゃんとした私を見て
今日も大丈夫だと、そう思う
あなたのことを話してください
過去や未来について
昨日見た夢について
あなたのことを伝えてください
何をみて何を感じるのか
何を愛し何を嫌うのか
あなたのことを知りたいと思う誰かに
あなたが知っている限りの自分を
伝えてください
言葉で
そして無言で
あなたの言葉や行動は決して無駄ではなく
あなたは決して独りではない
例えば
宇宙の星と同じように
あなたのことを愛してください
過去や未来について
昨日見た夢について
あなたのことを伝えてください
何をみて何を感じるのか
何を愛し何を嫌うのか
あなたのことを知りたいと思う誰かに
あなたが知っている限りの自分を
伝えてください
言葉で
そして無言で
あなたの言葉や行動は決して無駄ではなく
あなたは決して独りではない
例えば
宇宙の星と同じように
あなたのことを愛してください
あなたは
自分の弱さを知っていますか
あなたは
全ての苦しみを知っていますか
あなたは
人の弱さを許したことがありますか
あなたは
誰かを無条件に抱きしめたことがありますか
あなたの隣で眠る人の
膝を抱えて心の闇にいる人の
太陽の下で微笑む人の
あなたは
何を知っていますか
あなたは
愛を知っていますか
あなたが今話しているあなたのことを
全て信用するほど私は無垢ではなく
あなたのつく嘘を見抜けるほど
勘が鋭いわけでもない
悲しいことに私は人を信用しないし
私は嘘をつく
あなたがいくら好きだと言っても
私にはその気持ちを理解できない
あなたは私を好きだというけれども
私のどこを好きなのかわからないし
あなたが見ている私は
本当の私ではないかもしれないのに
好きだという
あなたのそのまっすぐな無鉄砲さは
本当だろうと
それだけは信じようと
今はそれが
私にできることの全て
全て信用するほど私は無垢ではなく
あなたのつく嘘を見抜けるほど
勘が鋭いわけでもない
悲しいことに私は人を信用しないし
私は嘘をつく
あなたがいくら好きだと言っても
私にはその気持ちを理解できない
あなたは私を好きだというけれども
私のどこを好きなのかわからないし
あなたが見ている私は
本当の私ではないかもしれないのに
好きだという
あなたのそのまっすぐな無鉄砲さは
本当だろうと
それだけは信じようと
今はそれが
私にできることの全て
絵を描く
キャンバスに
輪郭と
大きな耳
短くてやわらかい髪の毛
無精ひげと
鎖骨
でも
君の顔が想い出せない
想像は無限に
思い出は鮮明に
キャンバスには
顔のない君がいる
私は穏やかな猫になりたい
晴れた日は陽だまりで
雨の日はミドリの下で
ひとりで
優しいヒトに出会い
幸せもわからずただ生きる
時計を持たず
ただ のんびりと一日を過ごす
全てを受け入れる
私は 猫になりたい


